架空配線工事とは、簡単に言うと電柱を伝って空中に設置された電線の工事のことです。
最近は地中に配線を通して電線をできるだけ少なくしようという流れが起きていますが、それでもまだまだ日本には電線が多いです。
どうしてもすでに建てられた建物や障害物を考えると、埋設するのが難しい箇所もあるので電線が完全になくなることはないでしょう。
電線は気象条件によって障害を受けて断線したり、切れてしまうことがあります。
それが近隣の建物や交通に影響を与えてしまうこともあるので定期的なメンテナンスが欠かせません。
電線は経年劣化していないか、太さは保たれているか、強度は保たれているかなどをチェックします。
例えば電線が経年劣化を起こし、だんだんと細くなっていたら交換が必要です。
細いと垂れ下がる可能性が高くなり、感電するリスクも高まります。
しっかり張っている状態が保たれているか確認します。
そして電線は電圧の大きさによって太さが異なります。
例えば300V以上、7kV以下の電圧が流れる電線の場合、直径5ミリ以上が必要になります。(市街地以外なら4ミリでもOK)
この基準に満たしていないと漏電や感電のリスクが高まるため、安全性が保たれません。
そういった安全性を確かめる仕事が架空配線工事です。